日常やら妊活やら

30代主婦、妊活とその他諸々の記録

産婦人科遍歴① 地方のさらに田舎の個人医院

 

これまで5カ所の医院・病院・クリニックに

お世話になってきました。

(以降すべて「病院」で統一します)

 

 

それは

”先生と合わない”

とかではなく

病院側の事情と転居のためです。

 

 

それぞれにいろんなことがあって

思うところもあったので

それぞれを思い出してまとめていこうと思います。

 

 

 

 

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人生初の産婦人科

妊娠検査薬で陽性を見た一週間と数日後に行きました。

 

 

陽性を確認するのとほぼ時を同じくして

夫の転勤が分かりました。

 

 

生活が一気に変わることを

わくわく、ソワソワしていました。

 

 

私は地方に暮らしています。

その時は地方のなかでも

なかなかに田舎に住んでいたので

産婦人科を選ぶなんて不可能で

あるところに行くしかない!

という状況でした。

 

 

ありがいことに家から徒歩で行けるところに

その病院はありました。

 

 

産婦人科と小児科が一緒になった

小さな個人医院のようでした。

 

 

先生は高齢で、

分娩はそこではできないらしいことを

ネット情報で知りました。

 

 

 

 

 

いざ病院へ。

受付で要件を告げるとすぐに検尿を指示され、

トイレの場所やら採取・提出についても

丁寧に説明してくださいました。

 

 

とても分かりやすくて

コップはここ、名前を書くペンはここ、

荷物はここ、提出はここ

何も困ることなく提出できました。

 

 

待っている間に問診票の記入。

 

 

何度も書くようですが

本当に初めての産婦人科だったので

何もかもが初めて知ることばかりで

緊張もしているのですが

問診票の回答になにより苦労しました。

 

 

『最終月経の日』

はアプリを開けば分かりますが

『初潮はいつか』

・・・・・?

 

 

小学5年生?4年生だっけ?

 

 

『家族に癌の人はいるか』

おじいちゃんはそれで亡くなってるはずだけど

あれ?おじさんはどこが癌になったんだっけ?

そもそも、おじさんは家族?

 

 

『夫の病歴』

き、聞いたことないよー。

 

 

・・・とりあえず書けるだけ書きました。

 

 

 

 

そして診察へ。

診察室にはおじいさん先生

優しそうな看護師さんが居ました。

 

 

「尿検査によると、確かに妊娠してるみたいだね。

ちょっと見てみようか。

そのカーテンの向こうが内診することね」

 

 

内診台の乗り方も

看護師さんが丁寧に教えてださり、

 

 

「はい、じゃあここ、機械入れるよ」

 

 

分かっていても、

ひとつひとつの声かけがとてもありがたかったです。

 

 

 

 

「んー、袋はあるけどまだ小さいなぁ。

この時分だと子宮外妊娠の可能性もあるし

流産することも考えられる。

また来週おいで」

 

 

その時は

”こまめに見てくれる先生なんだな”

と思うと共に

”おめでとうとは言われないんだな”

と思いました。

 

 

子宮外妊娠の怖さを説明され、

夫の転勤でこの町を離れることを告げると

行く先の産婦人科を探してくるように言われ帰宅。

 

 

 

 

 

 

小さな不安と心配を抱えて

一週間後。

 

 

「先週よりは大きくなってるね!

でも、心拍はまだ見えないな。

また来週見てみようか」

 

 

やはりここでは分娩はできないとのことで

里帰りするなら実家のほうで、

転居先で産むならそっちのほうで、

どの病院にするか考えてくるように言われました。

 

 

 

 

地方あるあるなのでしょう。

出産できる産婦人科がありません。

 

 

が、それはまた別の記事で。

 

 

 

 

 

診察から一週間を待たずして

ほんのり出血を確認しました。

 

 

次の診察まであと3日。

薄ピンクの染みは

次第に赤に変わっていきました。

 

 

そして3度目の診察。

出血があることを話して内診。

 

 

「結構血が出てるね。

心拍らしきものも見えるけど・・・

これは流産になるかな」

 

 

「持ちこたえることもあるけど

もし、流産になったら、

ここでは何もしてあげられないから」

 

 

隣町の大きな病院の紹介状を渡されました。

 

 

「3日後に予約を取ったから、

見てもらっておいで」

 

 

 

 

 

これがこの病院での最後でした。

 

 

結局、診察を受けたその日の夜に

小さな命は空へ帰っていきました。

 

 

翌日、紹介状をもらった病院へ

朝一で行くのですが

それはまた別の記事で。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、思い返しても

この病院の方はみんな優しくて丁寧で

先生も優しさが顔から滲み出ていて

素敵な病院だったなぁと思います。

 

 

当時働いていた職場の人も

その病院をおすすめしていて

実績も腕も確かな先生だったのだと思います。

 

 

それ以降妊娠に至っていないので分かりませんが

心拍が確認できるまで

毎週毎週見てくれるのは

普通のことなのでしょうか。

 

 

少なくともその時の私は

ここへ来て良かったと思ったのです。

 

 

早く来すぎだと咎めることなく

どんな状況でも穏やかで

いつも親身に接してくれる。

 

 

不妊治療に特化している

とか

最先端医療

とかではなくても

安心して通えること

信頼して通えること

通いたいと思えることが重要だと

今の私は感じています。

 

 

この病院は

まさにそんな病院でした。

 

 

 

そんな病院が

身近なところにいつもあるといいのですが。。。